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有限会社デルフィナ・葵産業株式会社は、住宅防音工事設計監理・耐震補強設計監理・精密耐震診断(木造)・構造計算(枠組壁工法)を専門とする設計事務所です。

TEL. 042-860-6736

〒194-0022 東京都町田市森野4丁目1-8

耐震補強工事Seismic reinforcement



地震の力は、建物の重さ(自重)に加速度を掛けた大きさになるため、建物の重さ(自重)が軽ければ、建物にかかる地震力が少なくなります。
つまり、同じ間取りであるなら、瓦などの重たい屋根材より、金属板等の軽い屋根材の方が、強い構造ということになります。

床面積に乗ずる数値(cm/u)
  屋根材\地上階数  平屋建  2階建 3階建
 1階 2階 1階 2階 3階
 土蔵造り・瓦葺き
 などの重い屋根
 15 33 21 50 39 24
 金属板・スレート葺き
 などの軽い屋根
 11 29 15 46 34 18
例えば、平屋建(床面積58.80u)で瓦葺きの場合には”15”を使うので、
58.80×
15=882cm(必要壁量)
の耐力壁(壁倍率がついている壁)が、X方向とY方向のそれぞれに必要になります。

一般的に使用される筋かい(厚さ4.5cm以上×幅9cm以上、壁倍率2倍)を、3尺(910mm)の柱の間の中に入れると考えると、
882cm÷(91cm×2)=4.846・・・
となり、
5か所以上に筋かいを入れればOKになります。

次に、スレート葺き等の軽い屋根材では”11”を使うので、上と同じ条件で計算をしますと、
58.80×
11=646.8cm(必要壁量)
646.8÷(91cm×2)=3.553・・・
となり、
4か所以上に筋かいを入れればOKになります。

重たい建物は、地震力に対抗する為に、筋かいを多く入れる必要があることがわかります。

では!
実際に
<耐震補強+住宅防音工事>を同時に行った具体例です。
◆△マークは筋かい片掛け(厚さ4.5cm以上×幅9cm以上の木材)
 壁倍率2.0
◆▲マークは筋かいたすき掛け(厚さ4.5cm以上×幅9cm以上の木材)
 壁倍率4.0
◆斜線部分は防音工事対象居室


この物件は、昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅(平屋・瓦葺き)なので、耐震診断の対象物件です。

屋根裏にもぐり、筋かいの位置を確認して、壁量計算と偏心率計算をしたものが以下です。
NG続出で大きな地震には耐えられないことが判明しました。

注:先程、瓦葺きは”15”を使用すると、表(床面積に乗ずる数値)の
  見方を書きました。
  
19.800(必要壁量)となっているのは、
  
<地震地域係数><真の耐震性能ばらつき>
  を考慮したもので、これも静岡県だけが、地震対策として行っています。


X方向・Y方向ともに、必要壁量を満たし、偏心率も”優良”の範囲である
0.15以下に入っています。

バナースペース

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